早朝高血圧とは

早朝高血圧とは

早朝高血圧とは

上記は、最近、多いと言われている「白衣高血圧」について書かせていただきました。
今回はまた、一般的な高血圧とはちょっと異なっている「早朝高血圧」について書くことにいたしましょう。
あまり聞き慣れない言葉でしょうか。

通常、血圧というのは、夜間、寝ている間は低くなっていて、朝になると高くなっているものなんです。
しかしながら、通常の高くなる程度ではなく、著しく高くなってしまう場合を「早朝高血圧」と言います。

数値で見てみますと、朝と夜の収縮期血圧を足して割った平均値が135以上あり、差が15〜20以上あれば、早朝高血圧ということになります。
そして、この早朝高血圧には、「ディッパー型」と「ノンディッパー型」と言われている二種類があるんです。

ディッパー型のほうは、朝、目が覚めると同時に血圧が急上昇するタイプの事を言います。
一方、ノンディッパー型のほうは、夜になっても血圧が下がらないまま、ゆるやかに上昇するタイプを言います。

年齢を重ねるとともに、ノンディッパー型が増加してきます。
ノンディッパー型は、夜になっても血圧が下がらない傾向にありますから大変にキケンな高血圧でして、これになってしまいますと、脳血管疾患や虚血性心疾患になる確率が高くなってしまいます。

糖尿病、心不全などの病気を持っていらっしゃる方などは、このタイプの高血圧になりやすいので注意が必要になります。
また、近年よく耳にするようになりました「睡眠時無呼吸症候群」という症状を持っていらっしゃるかたが、このタイプの高血圧になりやすいのです。
余談ですが、早朝の血圧値と夜間の血圧値の差が大きい状態を「モーニングサージ」といいます。

モーニングサージがある患者さんは、脳卒中発症の危険性が通常よりも約3倍高いと言われています。注意が必要です

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