ノロウイルスとはその3

高齢者の施設で、ノロウイルスの集団感染をしてしまった時は、皆様がそれぞれ、合併症を引き起こす可能性もあり、多くの方の命を奪う結果にもなりかねません。
また、インフルエンザや、はしか、風疹のように、一度、かかると免疫が出来るというものではありませんので、何度もノロウイルスに感染することがあります。

それは、すべてのノロウイルスが同じということではないからです。
ウイルスにもタイプがいくつかあり、一度かかってしまった人も、また次には違ったタイプのノロウイルスに感染することがあるようなんです。

免疫が出来て二回目はかからないとか、症状が軽いなどの事例もないので、同じ人が何回も感染することもありますので油断は禁物です。

成人の方が感染した場合、幼児や高齢者のように、嘔吐や下痢というノロウイルスの症状がでないケースもあります。
例えば、咳や、クシャミだけが出るケースもありますので、自分はノロウイルスだとは当然、思わないわけです。

このような症状でしたら「風邪をひいたかな」と思う方がほとんどですし、まさかノロウイルスを疑う人もいないでしょう。
ですが、そのときはすでにノロウイルスを持っていて、それを知らないうちに咳やクシャミで体外に出していることになります。

これくらいの症状では、本人も自覚症状がありませんので、感染について気をつけようとは思わないわけで、このような方によって、ウイルスが撒き散らされている場合もあるのです。