ノロウイルスの診断

冬の間、その猛威を振っているノロウイルスですが、みなさんは感染した事がありますか?
また、ご家族の方が感染したことはあるでしょうか?
特にお子さんは嘔吐、下痢を繰り返し、何も食べられなくなってしまうようで本当にかわいそうですよね。

また、幼稚園や学校で集団的に発症した場合、クラス閉鎖になることもあり、インフルエンザ同様、冬季には十分、気をつけたい病気ですね。
そして、高齢者の場合は、症状がどんどん悪くなり最悪の場合、死に至るケースもありますので、ノロウイルスは単に感染症ではなく、怖い病気なんです。

一般に、症状として、冬場に嘔吐や下痢をしてしまう場合は、ノロウイルスの感染が疑われます。
ですが、下痢や嘔吐があっても、ノロウイルスに感染しているのか、いないのか、その症状だけ見ても特定はできませんし、診断もできません。

ノロウイルスかどうか診断するには、患者の便や嘔吐物をつかって検査をします。
そして、このような病原菌のウイルスは、とても小さいので、普通の顕微鏡では見つけることが出来ません。

電子顕微鏡を使う必要がありますし、また、テレビのニュースなどで見られるように、丸くて薄いカラスケースにウイルスを増殖させてから調べることもあります。
それから、診断方法としては、酵素などを使って、ウイルスを反応させることで、判断するスクリーニング検査もあります。

これは手っ取り早い方法ではありますが、判断のためには大量のウイルスが必要なので、便などから少量のウイルスしか摂取できなかった場合は使えない方法です。