ノロウイルスの治療その2

やっつけるための薬がないため、今の症状を緩和するしか方法がないんです。
吐き気には胃薬のようなものを処方されることもあります。
食べ物を摂取しなくても使える胃薬が処方されるので、食欲がないときでも服用することが可能なんです。

吐き気止めの薬ですが、眠くなる副作用が強いものもありますので、お仕事で運転や機械作業をする方は医者に相談して下さいね。

乳幼児、高齢者については、下痢嘔吐で脱水症状を起こしやすくなっていますので、水分補給をすることが大事です。
また、体力もなくなってきますので、栄養補給をしなければなりません。
そして、脱水症状が進んでしまった場合は、点滴などの対処も必要でしょう。

ご家庭での脱水症状の改善には、スポーツドリンクがお勧めです。
下痢、嘔吐で、体内から塩分とカリウムが出てしまっているので、電解質を摂取するためのスポーツドリンクが良いでしょう。

大量に飲むとすぐに嘔吐しますから、少量ずつ、口に含ませてじんわりと胃に送ってやることも大切です。
そして、下痢を止めるために、下痢止め薬を使わないこともノロウイルスの治療法のひとつだそうです。

下痢が止まると、ウイルスが体内にとどまることになりますから、下痢の治療は行なわず、そのまま放置します。
出るだけ出すというスタンスで、下痢はすべてのウイルスを排出するまで我慢するしかありません。
ノロウイルスは、時に「おなかの風邪」として片付けられてしまうこともあります。