コロナと年齢

コロナウイルス感染のリスクは年齢で変わるわけではありませんが、症状は大きく違ってきます。
高齢になるにしたがって重症化しやすいのです。

GoToキャンペーンが始まってから、経済活性化が期待されましたが再び感染拡大の傾向が強くなったため、また自粛要請の事態となりました。

今回は特に65歳以上の高齢者に対して外出の自粛が呼びかけられています。
ただ、家族の中に高齢者と若者が同居しているケースなどでは、十分な自粛を実施することは難しいでしょう。

高齢者施設でのクラスターが深刻な事態を招くことは容易に想像できますが、それを防ぐことが非常に難しいのが現実です。
高齢者が外出しないことで認知症の進行が早まってしまうと懸念されていますし、実際にそう感じている病院関係者が多いこともアンケートなどで明らかになっています。

自粛するとしても何らかの刺激を適切に提供しなければ、生活している実感が出ません。
それでも若者ならインターネットなどを利用して社会とつながることができますが、高齢者にそれを期待することは現実的ではありません。
病院個別の対応に期待するのではなく、国を挙げた対策を考えるべきでしょう。

VRを利用して、外出を疑似体験する仕組みが注目されています。
高齢者がコロナウイルス感染のリスクを心配せずに自由に外を歩き回れるのです。
コロナに感染すると、症状は重くなりますから、適度な運動が必要と言われています。

これは高齢者に限らず、誰にでもいえることでしょう。
ただ、現実には簡単ではありません。
自宅で体操をしたりトレーニングをしたりする人は少なくありません。

自分の年齢とできることをしっかりと考えてみましょう。
コロナウイルス対策は社会全体で行わなければならないことと、個人レベルでやるべきことがあります。
どちらも重要です。

マスク着用や手洗いは個人でできることですが、外出自粛を個人でやってしまうと、自分自身の体が弱くなってしまうでしょう。
年齢だけではなく持病を持っている人は要注意です。

特に呼吸器系の病気はコロナウイルスによって危篤状態になるケースが多いですから、感染予防をしっかりとしておかなければなりません。
日ごろから体調を管理しておきましょう。