ノロウイルスの特徴その3

ノロウイルスは、その大きな特徴として、消毒薬に対し、抵抗性が強いということもあげられます。
ウイルスなどの病原菌でしたら、消毒しておけば大丈夫と過信しがちですが、ウイルスによっては、消毒液に抵抗力があるウイルスも存在するのです。

これは驚きですよね。
これもノロウイルスの特徴ですが、宿主細胞の膜がないため、アルコール、高温など、消毒に対する抵抗性が強いのです。

二重の膜になっているものは、エタノールによって破壊されることがありますが、ノロウイルスの細胞は膜がないのです。
ですから、消毒していれば安心と言うことではありませんので、対策を複数、併用して行なうことも大事です。

そして、乾燥や酸にも抵抗力があり、水中でも長い時間、生存可能なウイルスなので、とにかく撃退することがとても困難です。
感染力が強く、様々な消毒に対して抵抗力もありますから、大流行してしまうことも納得ですよね。

どれほど感染力が強いのかと言うと、たった10個の少ないウイルスであっても、発症するケースがあるようですので、少量のウイルスでも危険ということになりますね。
また、ノロウイルスの増殖の特徴として、人の腸管内だけで増えていきます。

そして、ノロウイルスの特徴として、いろいろな遺伝子の形があるので、一度、過去に感染した人でも、違うノロウイルスに感染することがあります。
また、同時にいろいろな型のノロウイルスに感染することもあるので、これも特徴と言えるでしょう。