中性脂肪とお酒の関係

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年を重ねてくると、やはり自分の体の健康が気になってくるものです。
健康診断を受けた結果、いろいろな問題点を指摘された人も多いのではないでしょうか。
血液検査で、中性脂肪の高いことを注意された人もいるでしょう。

 

たまに「中性脂肪を燃やしてダイエット」などという宣伝文句を見かけることがありますが、これはちょっと眉唾ものです。
というのも、筋肉はそのまま中性脂肪を燃やすことはできないからです。
筋肉が使うのは脂肪酸なので、中性脂肪を燃やすということはありません。
正確には、脂肪酸を燃やしてダイエットということになるでしょう。

 

中性脂肪が高い状態というのは、肝臓が中性脂肪を作りすぎている状態です。
また、肝臓が作った中性脂肪は脂肪細胞に蓄えられるので、その結果として体脂肪が増加してしまいます。

 

それから、意外と勘違いされている人も多いようですが、アルコールを頻繁に飲んでも、アルコール自体は体内で分解されてしまうので、直接肥満の原因になるわけではありません。
しかし、肝臓がアルコールを分解する際に中性脂肪の合成が促進されてしまい、結果として飲酒は「高中性脂肪血症」の元になってしまいます。

 

そうしたことから、酒の量を減らすことで体重が減ることもあります。
肝臓での中性脂肪の合成量が減るため、結果として脂肪細胞へ送られる中性脂肪が減り、脂肪細胞が小さくなっていくためです。
つまり、お酒の量を減らすことで体重が減ったり、中性脂肪が減るということは十分にあり得るのです。