ノロウイルスと貝その4

ノロウイルスが流行している間も、お寿司屋さんなどで生ものを食べる人は、まったく減ってないと感じるのは私だけではないと思います。

そもそも、日本人はお寿司が大好きな人種ですし、現在はお寿司も安く食べられる回転寿司が増えましたから、ますますお寿司の人気は高まるばかりです。
お寿司屋さんと言えば、様々な生の貝がネタとして出てきますよね。

中でも、生のホタテは甘くてとても美味しいですし、みなさんもホタテのお寿司は結構、召し上がる機会があると思います。
そして、気になっている方も多いと思いますが、ホタテと言えば、ノロウイルスを持っている可能性がある二枚貝のひとつですよね。

しかも、お寿司屋さんで冬の間も、相変わらず、ずっと生で出されていますし、多くの方が召し上がっていると思います。
そこで、みなさんも、「ホタテは大丈夫なの?」と不安になったことはありませんか?

実は、二枚貝がウイルスに汚染されているといっても、貝のどの部分を食べるかによって、感染するかどうか分かれ道になるのです。
ノロウイルスは、確かに汚染されたカキの中に蓄積されていますが、その蓄積されている場所は内臓だけだそうです。

カキの場合、私たちは丸ごと食べることが多いので、当然、その中には内臓も入っていますし、残念なことにその内臓にはウイルスが凝縮されているのです。
そして、ホタテの場合、私たちはどこを食べるのかと言いますと、丸ごと、殻で焼いて食べるケースもありますが、お寿司やお刺身の場合、食べる部分は、貝柱の部分ですよね。