ノロウイルスと貝その6

ウイルスが問題になった時は、カキだけが悪者になっていて、ノロウイルスが流行する間は、カキを食べることも避けられているようです。

ですが、実は、私たちの人間の食べ方の好みにも、問題があるということなのです。
それから、「ノロウイルスは冷凍したら死ぬだろう」と思っている方も多いです。
貝類など、冷凍で輸入されているものは大丈夫だと勘違いしている方、いらっしゃると思います。

実は、ノロウイルスは、低い温度が大好きなので、寒ければ寒いほど、長生きしてしまいます。
具体的に言うとマイナス20度では、数年間、ウイルスが生きています。
そして、マイナス80度ですと、なんと数十年間も生存しているのです。

解凍した際には、ウイルスの中のタンパクが破壊されますので、感染する力も弱くなるということです。
ですが、これは凍結、融解を繰り返すことで力がなくなるということなので、一度くらいの冷凍では心配ですよね。

やはり、冷凍の貝類もしっかりと加熱し殺菌してから食べるようにしたいですね。
そして、寒いところが好きなノロウイルスは、4度くらいの温度であっても、およそ二ヶ月は生存出来るウイルスです。
温度が低ければ、もっと長く生存しますので、通常の室温ですと、10日くらいで死滅するといわれています。

ちなみに、海水の温度が10度以下になる時期は、カキからの食中毒が増えると言われています。
寒い時期にノロウイルスの感染が増加するのは、このような理由があるからなのですね。