夏バテには「しじみ」が効く

夏バテには「しじみ」が効く

夏バテ予防に江戸時代から鰻が食べられてきたことは、よく知られていますが、実はしじみも夏バテ対策として、江戸時代から食べられてきました。
「土用のしじみは腹薬」という言葉もあるくらいなのです。
しじみが滋養強壮に効くというイメージはあまりありませんよね。

夏バテには「しじみ」が効く

夏バテ予防に江戸時代から鰻が食べられてきたことは、よく知られていますが、実はしじみも夏バテ対策として、江戸時代から食べられてきました。
「土用のしじみは腹薬」という言葉もあるくらいなのです。
しじみが滋養強壮に効くというイメージはあまりありませんよね。
味噌汁の具としてしか考えていない人も多いかと思います。
ですが、このしじみ、とても栄養豊富で侮れない食材なのです。

 

 

しじみは良質なたんぱく質を豊富に含んでいます。
その他、たんぱく質をエネルギーに換えてくれるビタミンB2,造血作用のあるB12を含み、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルも豊富です。

 

 

ですが、しじみの一番の特徴としては、オルニチンという成分が豊富に含まれているという点があります。
このオルニチンは肝臓の機能を高めて、体内のアンモニアの解毒を促進する作用があります。
アンモニアは体に悪影響を及ぼす物質です。
このアンモニアが増えると、体は疲労してきます。
ですが、オルニチンがアンモニアの解毒を促進してくれることにより、疲労回復につながるのです。
肝臓が元気な人と、肝臓が弱っている人とでは、その疲れの度合いが全く違うともいわれています。

 

 

また、肝臓というのは内臓の中でも一番大きくて、どんと構えているように見えて、意外にストレスに弱いのです。
ストレスがかかると肝臓の働きが悪くなります。
肝臓はリラックスしている状態を好む臓器なのです。
オルニチンはそのストレスから来る肝臓の働きをも活発にしてくれるのです。

 

 

しじみには、必須アミノ酸の1つであるトリプトファンも含まれています。
この成分は、心地よい眠りを誘うメラトニンを作り出す元になるものです。
ですから、しじみを摂ると良い睡眠がとれるようになります。
それはつまりは疲労回復につながるということになります。

 

 

しじみをおいしく摂るには、どのような料理がいいでしょうか。
まず代表的なのが、しじみの味噌汁でしょう。
しじみの出汁がよく出て、とてもおいしい味噌汁になりますが、しじみが少し小さめの貝ですし、汁の中に栄養が溶け出していると思い、汁だけ飲んでしじみを残す人もいます。
でもそれは間違いです。
しじみ自体もきちんと食べないとその栄養を取り損ねますよ。
また、しじみを砂糖、醤油、しょうが等で煮るしぐれ煮も、ごはんによく合い、食欲もわいてくる一品でしょう。